JAXA相模原キャンパス特別公開に行って来ました。【其の三】
昨日の続きです。
JAXA相模原キャンパス特別公開に行って来ました。【其の一】 - Hatena://羽井檸檬の日記帳。/
JAXA相模原キャンパス特別公開に行って来ました。【其の二】 - Hatena://羽井檸檬の日記帳。/
昨日は第二会場の「あかつき」のブースで力尽きてましたのでそのつづきから。
第三会場編
第三会場はイオンエンジンの運転と磁気プラズマセイルの実演、宇宙農業と言う事でした。
イオンエンジンの運転
「最後尾はこちらです」パネルとか。ひとまず行列に。待つ事数十分。
どんな感じでイオンが出ているのかというのを写真とかTVとかで見たことはあるけど実働しているのを目の前で見たのは初めてでした…。
いや〜ほんとあの色でした。何とも言えな不思議な感じ。
運転に使っている機器には噂のヤマトのシールがいっぱい貼ってありました。
説明とか色々聞いてきたのでいくつか。
- Q2台のイオンエンジンを組み合わせて運転したというのを聞きましたが、イオン源と中和器って結構離れていますが、大丈夫だったんですか?
- A大丈夫でした*1中和器の役目は本体が帯電してしまわないようにするためなので動いていればOKなんです。ただ、中和器だけとかイオン源だけとかの燃料バルブはないので燃料はエンジン2台分使ってしまうので効率は良くないですけどね。
なるほど〜謎が解けました。他には、
- はやぶさ2にはμ10のマイナーバージョンアップ版を搭載します。中和器の寿命とかその辺を改良したものを使います。
- μ20エンジンはまだ耐久試験とかの段階です。ただ、これが使えるとμ10の3台分を1台でまかなえます。さらに極軌道への投入にも使えるんです。*2
今後ははやぶさ2に載せるエンジンに関わる作業もはじまるとのこと。少しずつ準備は進んでいたんですね。
磁気プラズマセイル編
まだ巨大な施設があるようなので建物の奥へと…。あ、今は運転していないのか。
でもそれがどんなものなのかは見たいので…。なんかでっかい容器があるんですの!でものぞき窓から覗いても運転していないので何も見えないんですけどね。
ココでもちょっと聞いてみたです。
Q実際に動いている時ってずっと見られるものなのですか。
Aプラズマを作るのにはものすごい電気がいるんです。それを作るために充電をしておいてそれを放出してという方法で今は作っていますのでずっと見られるというわけではないんです。宇宙ならばずっと太陽から太陽風は出ているのでずっとプラズマセイルを張っていることができます。
Qそれでは実際に宇宙でやってみようという予定はあるのですか?
Aそれをしたいので今提案中です。
なるほど!
- 宇宙でやる場合には磁気コイルの部分に超電導磁石を使う予定です。そうすれば一度電気を流せばその後は補充するだけですむので大きな電力はいりません。
- 宇宙だとセイルを展開するというのが難しい。だけど、この磁気プラズマセイルなら磁石を持っていけばいいので展開するのが楽になります。
イカロスは太陽の光、こちらの方法は太陽からの風(プラズマ)色々な方法があるのだと感じました。
宇宙農業編
すみません、ココはさっと脇を通過してしまいました。なんか子どもの集団ができてたので。
一つ気になったのが蚕。家は昔蚕育てていたことがありまして。
そう言われてみれば最近蚕って聞かなくなったなぁと思ってました。昔は結構桑畑ってあったんだけど最近は少なくなりましたね。
もう一つがひまわり。
放射能汚染の浄化にひまわりが使えるのではという話がありその辺の実験を今行っているとのこと。
ただ、問題もあるようで。吸収したひまわりを今度はどう上手に処分するのかと。
育ってそのままポイとは行かないですからね。
→JAXA相模原キャンパス特別公開に行って来ました。【其の四】 - Hatena://羽井檸檬の日記帳。/